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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

「恋するフォーチュンクッキー」は"平成版ええじゃないか"なんじゃないか

 久々にCDショップに行ったら、喜多川さんの事務所のグループから、「ええじゃないか」をモチーフとした楽曲が出ていることを知った*1。曲も聴いていないし、別にこのグループに関しては触れることはないのだけれど、個人的には「"既出"だろう」と思った。
 "既出"、と言ったけれど、直接「ええじゃないか」をうたった曲などがでているわけではない。そうじゃなくて、自分が勝手に「ええじゃないか的だな」と感じていたものがつい最近あったのだ。それが、秋元康先生のグループの曲だった。あらかじめ言っておきますが、AKBを批判するつもりは一切無いですよ。
 「恋するフォーチュンクッキー」(以下、KCとする)を初めて聞いたのは、2014年3月10日の病院の待合室だった。チャンネルはNHKで、3.11から3年たつ日の1日前ということで特番が放送されていた。司会は、喜多川さんのところの中居さんだったような。で、読書やスマホいじりならいつでもできるから、その場であえて見ることにしたんです。それで、見て思ったことが以下。
 アイドルだったらまさに「その様」を見せつけることによって観る者にエネルギーを与える。

 フレッシュ フレッシュ フレーーーッシュ!

とか

 なんてったってアーイドル

と歌う姿。それか、ちょっと古いよ、と言うなら、

はしゃいじゃってーも よいのかな

でも良い。
 そのアイドルの輝きを見ている間は未来にたいしては何の不安も抱かない。「恋じゃな〜い」って歌われたら、何も考えず大きな声で「Yes!!」と言えば良い。
 一方のKC。「未来はそんなに悪くない」という歌詞をアイドルソングから聞くと、不穏な感じがする。歌詞の善し悪しではなく、何でそれをわざわざ言うの?という感じがする。「未来がそんなに悪くない」なら、アイドルの君たちが元気に歌って踊ればいいじゃないか?しかも、「悪くない」という二重否定的な肯定!
 ところが、だ。人々はこれに熱狂した。どういう形で?コピーした。この曲のダンスを真似して踊ってYouTubeに投稿するのが流行った。例えば、GMOとかサイバーエージェントとかその他いろいろ。2014年7月の頭の時点で、YouTubeで「恋するフォーチュンクッキー ver」で検索すると、約164,000件ヒットする。
 私は勝手に絶望したが、人々は逆手にとって楽しんでいたのかもしれない。KCを踊ってる人たちの心理としては「わかってる。もう聖子ちゃんが聖子ちゃんカット揺らしてた時代とは違うのはわかってる。アイドルが国民を直截的に励まさないけない時代なんだ。でも何だ?お前は絶望するのか?踊らにゃ損だろ!!それっ!!こ・い・すぅるっ♪」ってな具合なのかもしれない。 
 後記
 なんでこの記事を掘り起こしたのかと言うと、2014年7月1日から2日に変わろうとしている時に、聞いていたTBSラジオから不意に流れ始めたから。

*1:この文章の大部分は4月に書かれた