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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

「ぼくはそうは少しも考えない」(ゴダール)

何度も噛みしめたい言葉 livre

——あなたはだれに、どのような読者に語りかけておられるのですか?
ル・クレジオ 私はできることなら、大衆に愛される者でありたいと考えています。きわめて多くの人に読まれたいと考えています。
——あなたはすでにきわめて多くの人に読まれています。
ル・クレジオ ええ、でも一千万の人に読まれたいのです。
——どうしてですか?
ル・クレジオ そうでないのなら、本にしようとはしないでしょう。居酒屋に行って友人と議論しようとするでしょう。原稿を友人に読み聞かせようとするでしょう。そして最も真実の文学というのは、おそらくはそうしたものなのです。でも私は自分の原稿が印刷されることを承諾しました。だから、その原稿ができるだけ多くの人の手に、できるだけ多くの知的な人の手に届いてほしいと考えるわけです……
ゴダール ぼくはそうは少しも考えない。
——あなたは初期の映画を、どのような観客にねらいをつけてつくられたのですか?
ゴダール 十分なだけの数の人たちだ。陶工が自分の陶器づくりをつづけるのに十分なだけの数の買い手を求めようとするようなものなのだ。

ゴダール全評論・全発言〈1〉1950‐1967 (リュミエール叢書)

ゴダール全評論・全発言〈1〉1950‐1967 (リュミエール叢書)

665-666頁