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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

真っ白だったこのブログの背景色を変えた理由

gestaltung WebDev

 以前からこのブログをお読みになっている方は気づいていらっしゃるはずだが、最近私はデスクトップ時の背景色を真っ白(#fff)からいくらかグレーがかった色に変えた。
 白い背景というのは、いま、トレンドといってもいいかもしれないくらいに広まっている。これは、横幅を広くとるのと相性がいい。それが拍車をかけている。さらに、白を多くつかうと、整然とした印象を手軽にサイトに与えることができる。
 にもかかわらずなぜやめたか。
notebook_paper
notebook_paper | Flickr - Photo Sharing!
 ある日ふと、現実世界においては、真っ白な背景を持つテキストを読んだ試しがない。そもそも、それは不可能なことなのでは、ということに気がついた。
 現実世界で、というのはモニターの上ではなく、何かしらの物質とその上に記された文字という風に考えてくださって構わない。いま、自分のすぐそばには白のルーズリーフがあるが、これは真っ白ではないし、そうはありえない。夜に点けている蛍光灯の下にいることの暗さがあるし、紙の方も何%か資源を再利用して作られているので、やや茶色がかっている。いちおうこのルーズリーフ用紙は、「白色」の紙として売られているが決して、純然たる白ではない。他にも、新聞紙、わら半紙、文庫本の紙などを思い浮かべても、完全な白を背景としていることはない。
 つまり、私たちは白を背景に文字を読むことに慣れていないのだ。理論的には、#fffとして真っ白を演出することは可能である。しかし、それは普段、多くの場面で接する、反射を通じてみる白では、複合的なの理由からノイズが入ってしまうので、不可能となっている。こういうった状況においても、background-color:#fff;を無批判に使用するべきなのだろうか。
 
あとがき
 色は本当に難しい。理論的につきつめようとすると、物理と哲学に足を踏み入れないといけない。ゲーテの大著が翻訳されているけれど(ちくま学芸のは抄訳)、それを読んでからじゃないとできない、というのは馬鹿げている。とはいえ、プラクティカルな面を意識して、「配色レシピ」みたいな本を開いても、体系的に知識が身につかないために、結局、パクるしかなくなる。

2015 3/15
 一部言葉遣いを改めた。また、「白を背景としていることはない」に続く段落からの記述を、主張を変えない範囲で改善させた。