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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

放送禁止歌

半虚構

 24日の日付が変わるという時に、小腹が空いたのでとある業務用スーパーに行ったところ、そこで並んでいたのは、「丸鷄のオーブン焼き」だった。ラジオにとっては、ベタすぎるその手の曲を回避し、とは言っても山下達郎のは名曲すぎて例外で、ポール・マッカートニーやレイ・パーカー Jr. をかけるワケですが、それでも結局ベタなことは免れない、という時期の到来。
 それにしても、深夜の閑散とした、それでいて店内のBGMとデコレーションだけはやけに賑やかな状況において、丸焼きにされた鶏たちが並んでいるという光景は、めでたくも何もなく、これだけで数時間寝込む要因にはなる。
 ある時期からこの国では、あのアポストロフィを用いた略式表記が流行り、その後、実はそのアポストロフィが不要だという事実が広まり、今では8割がた取り除かれている状況です。これほど速やかにアポストロフィを止められた国民ならば、ついでに原発も可能な限り早く止められることもできるはずなのに、なんでそうならないものか、とため息。
 丸ごと焼かれた鶏たちを見ると、どうしても食欲が削がれる。いっそのこと、フードプロセッサーで粉みたいにしてくれれば大丈夫だろうけれど、丸焼きは豚であれ何であれえげつない。鶏の場合、その姿がどうしても土下座しているように見えてしまう。それでいて、合掌しているようにも見える。この二つは「あひるうさぎ」みたいに、どちらかが見えているときは、どちらかが消滅している。そういった中で二重に許しを請われているかのようで、とても食べられたものではない。そういったものたちが、日付が変わり廃棄されようとしていく、太らされて殺されて焼かれていく中で、最後に「いただきます」を言われて食われることが唯一の救いといってもいいくらいなのに、ただ捨てられる。
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 一週間以上前、iTunesカードを3000yen分買った。Eno・Hydeの今年出た2枚を聴く気で買ったのだけれど、他にも(あえて全部カタカナ表記)フライング・ロータスとか、秋に出たジェシー・ウェアやAphex Twinの新譜とか、夏に買い逃したスカイ・フェレイラとか、あるいは邦楽でもレンタル出そうにない淋病とか、まぁ、他にも欲しいのが多々あって、貧乏性も相俟って結局使わずに家で飾ることになるのだろう。
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Sky Ferreira - Omanko - YouTube
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 テレビに自分が営業に失敗したレストランが出たらしく、別にウェブサイトなんぞ無くとも繁盛しているようで、一種の諦念を抱かざるを得なかった。