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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

敢えてレスポンシブ対応しないという正しい選択

RWD WebDev

 2015年にウェブサイト製作をする者として、いかに優雅な可変を実現するかが力量の見せ所なのではないか、そう考えているほどにRWDに凝っているといえば凝っている私ですが、なにがなんでもRWDすればいいと思ってはいません。RWDが総合的に見て、サイトに悪影響を及ぼす事だって有り得るのではないか、と考えることもあります。
 具体的な事例をもって説明します。日本語で書かれたウェブデザイナー向けサイトの5本の指には入るであろう、次の2つのブログについて触れます。

 いずれも、サイドバー右には広告が入っています。屈指のPVを誇るサイト特有の、純粋広告まであります。どちらも広告部分は似通っていますが、モバイル環境で見たときに大きな違いがあるのがわかります。端的に申せば、コリスさんの方はマルチデバイス対応を行っていなく(RWD、スマホ専用サイトともに一切行っていません)、Webクリエイターボックスさんの方は、RWDで十分対応しているという違いがあります。
 繰り返しになりますが、私はRWDに凝っていて、最近改訂版が出たA Book Apartの"Responsive Web Design"もすでに8割がた読み終わっているくらいなのですが、この2つを比べた場合、サイトの戦略として正しいのは、コリスさんだと思います。
 
 冒頭で、「RWDが総合的に見て、サイトに悪影響を及ぼす」可能性を指摘したのですが、そのひとつは広告が目に触れなくなる、ということです。RWDの初歩として、「縮んだらサイドバーを落とす」というのはよくある方法ですが、これだと最も広告がよく置かれる場所がまず最初に下の方に潜ってしまうことになります。RWDをする際には、まずこれにどう対処するのかが大きな課題となるのですが、Webクリエイターボックスさんは今のところ何も対策されていないので、「スポンサーが離れてしまわないのだろうか」と私は勝手に危惧しております。

 一方のコリスさんについてはキャプチャを使って説明します。まず、iPhoneでサイトのトップページを開いてみます(申し訳ないですが、原寸大ではないです。あしからず)。
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 率直な感想としては「あー、文字小さいな。今時モバイル専用サイトでもないのか」と思うかもしれません。しかし、私たちはタッチデバイスではダブルタップで領域が拡大されることを知っているので、実際にそうします。すると、
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 当然ですが、拡大されます。そして、画面上のテキストは、モバイルサイトに最適化された時と変わらない読みやすさです。1行あたりの文字数も適切でしょう。上手にスクロールしないと、左右に揺れてしまうのが難点かもしれませんが、iPhoneSafariで見ているならば、アドレスバーの左を押せば問題は解決します。
 結論。コリスさんでは、読みやすさを実現するためにユーザー側の手間が多少増えるのは事実だが、ウェブサイト運営としてトータルで見た場合、この敢えてレスポンシブ対応しないという選択は正しい。
 追伸。Bootstrapのグリッドを使って、モバイル時でもタップ拡大で読みやすいカラム配分を考えながら実装する、というのを近いうちにやってみたいと考えています。