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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

不穏な兆候、銀座、タイムマシンにお願い、さらば言葉

work 半虚構
 先週、個人事業主の開業手続きを済ませてきた。そして、その数日後、自分のMacBook Proが動かなくなってしまった。「無謀だから辞めとけ、普通に働け」と言われているようで、いま複雑な気持ちだ。そんな訳で、長文をスマホで打つことは滅多にないのだけれど、いまはフリック入力で書いている。
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 壊れてすぐに、銀座のアップルストアのジーニアスバーを予約して、今日雨の降る中、行ってきたというわけだ。
 噂には聞いていたが、やはり、凄いところだった。まず、一階の実機デモフロア、大陸系の人々で主に賑わっている。というか、元旦にも思ったが、多分いまの銀座は大陸系の人々が支えている。店員は皆、青のパーカーを着ている。人種の多様さに、ハッとさせられる。グラミー賞のノミニーに歌われるTOKIOといえど、ここまで店員の国際色豊かなところは他にない。多分、8カ国語(日、中、韓、英、西、伊、葡、仏 or 独)は最低でも対応しているはずだ。さすが、Apple、フロム カリフォルニア だと思わざるを得なかった。

フリック入力はやはり打ちにくく、口内炎ができている状態で喋るのに似ている。文体も変だ。 

 4階のジーニアスバーへと向かう。エレベーターに乗るのだが、これがよくできている。客はエレベーターで4階まで取り敢えず上がって、その後各自下る、という方式だった。これは、ツーリズムとか万博から始まる展示の歴史に少しでも明るければ、基本かつ非常に理にかなったシステムだとわかるだろう。しかもエレベーターはガラス張り。2階のパーツフロア、3階のミニシアターのようなプレゼンホール。エレベーターはわざとらしく遅い。そして4階のジーニアスバー。ドアが開くと、待ってましたと言わんばかりに、青パーカーさんたちが、愛想良く予約の確認や待機列への誘導をする。ここは、ディズニーランドですか?
 案内をされて、高い椅子に座った。予約をしていたので、再び青いパーカーの人が目の前に現れたのはすぐだった。ところで、どの青いパーカーの人を見ても、非常に活き活きしているように感じた。青色を着ていることを考慮しても、誰もがおしなべて顔の血色がいいように見える。これが、Appleの魔法なのかと思わざるを得なかった。少なくてもここの従業員は、自殺しないだろうなと考えた(cf. フォックスコン)。
 パソコンの不具合については、今日は書かない。金額的に頭が痛くなるからだ。泣きたかった。銀座四丁目交差点で全裸で号泣すれば、誰かが札束をポンっと置いて静めてくれるんじゃないかと本気で企んだ。でも、その前にお縄だろうな。
 幸いにも、バックアップはとってある。しかし、復元まで成功してこその、バックアップだ。この点に関してはサディスティックミカバンドばりにタイムマシンにお願いするしかない。
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ここから同じ銀座で全く別の話……。

 で、ゴダールだ。シネスイッチ銀座で。こんな状況だから、渋谷のワイズマンは金銭的に厳しいかも。
 レビュー的なものは書かない。だいいち、書けないだろう。まだまだ見てないゴダール作品がありすぎる。
 ゴダールはまたしても、見るものの理解を極力拒んでいた。しかしながら、それでもオーディエンスが今日銀座へと集ったのは、ゴダールが理解を極力拒んでいるということを我々は理解している、というカッコ付きのコンセンサスみたいなのがあったからではないだろうか。そして、このような受容のされ方というのは、大変稀有なことだ(もちろん蓮實重彦氏や山田宏一氏といった偉大な紹介者たちに導かれて、ということもあるのだろうけども)。  

以下の段落のみ敬体

 ちなみにこの映画はたしか70分くらいなのですが、その短い時間にもらかかわらず、途中退室をした人が2名いました。また、劇中では、抽象的な言葉の断片が散りばめられているわけですが、その強度たるや。2015年2月初旬に聞いても、全くその強さを失いませんし、同時に、映画本編が始まる前にうんざりさせられた、いくつかの映画の予告編のセリフやモチーフ、広告文(総じて凡庸な)をなぎ倒していくようでもあり、爽快ですらありました。 本編には触れないこの辺で、逃げますよ……。