読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

2人目の方が確からしく感じる錯覚

メモ

例えば、ある対象Bについて、Xという人がひとつの価値判断を述べたとする。

自分はそのBについてはよく知らないものとする。

次に、Yという人が現れて、BについてXが言っていることには誤りがあると言って、Bに対する自分の意見を述べ始める。

この時、Yの信憑性はXよりも高く感じられる。

しかし、本来は、自分はBについては何も知らないに等しいのだから、どちらが正しいかをXとYから判断することはできない。どちらも間違っている可能性すらある。つまり、YをXより確からしいと感じるのは錯覚ということになる。

こういう錯覚はよくネットで起きがちである。例えば、誤訳を指摘するAmazonレビューが高評価を得ている現状がそれを端的に示している。誤訳の指摘を評価した人は、原文と訳を照らし合わせた上で評価したのではなく、「誤訳が指摘されたこと」それ自体を評価している可能性が高い。

こういう状況がネットで生まれやすいのは、

  1. 対立する意見が共に匿名であること
  2. 対立する意見の間でコミュニケーションが生じにくいこと

によるだろう。