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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

嫌中韓本・ピケティ・後藤さん

書店逍遥日誌

 第二回目の書店逍遥日誌。前回何を書いたかは覚えていない。
 嫌中韓本は未だに出てはいますが、数的には減ったように思います。日本賞賛本はまだ根強い気がします。日本賞賛本は「これまですごかった系」と「これからもすごくなる系」に分かれていて面白いです。
 これらがかつて平積みされていた近隣の小規模な「街の書店」に現在平積みされてあるのは、ピケティ関連書であることが多いです。あと、後藤健二さんの本が急にたくさん入ってきて驚きました。正直に言うと、後藤さんの本を扱っている汐文社という出版社を私は寡聞にして知りませんでした。調べてみると、はだしのゲンシリーズを扱っていることで有名なのだそうです。ただ、後藤さんの本を実際に見てもらうとわかると思うのですが、装幀的に、メジャーな出版社の本に囲まれると書店で浮いてしまっています。今まで全く後藤さんの本など置かれていなかったのですが、事件後に急に大量入荷されていました。
 私はずっと嫌中韓本フィーバーに嫌気がさしていて、「書店の戦争責任というものは追及されうるのだろうか」なんてことを考えていたのですが、彼らは別に「嫌中韓」を盛り上げようとか全く思っていなくて、ただ単に市場原理に従っていたということが、ピケティと後藤さんにブームが取って代わったことでわかりました。
 なので、一年前の自分に何か声をかけられることができたとしたら、「安心せよ。書店は悪意を持ってはいない」と言ってあげられるでしょう。それでも、「あのどこか居心地の悪い平積みコーナー」があったことは事実で、それがシステムに由来するというのは、「悪の凡庸さ」というか、それはそれで恐ろしい気がします。