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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

デニムワンピたちの午後

随筆

 日曜日に用あって銀座にいた。銀座での行いとは思い難いが、おれはコンビニの前で海苔巻きを頬張っていた。目の前は狭い交差点で、私の前に男女のカップルが信号待ちで並んだ。2人ともだいたい20代後半で、彼女の方のコーディネートはデニムワンピ。

 デニムワンピ、流行ってるでしょこれ。足の肌の色とも調和するし、細いベルトでキュッと締めればウエスト周りがふわっとして可愛い感じになるもんね。ちなみにおれは、ヴィヴィッドなワンピースを着て海岸をダッシュしたいということのためだけに、生まれ変わったら女になりたいと思っている。ただし、外見は水原希子系限定で。

 話は戻ってGINZA。信号は相変わらず赤。おれといえば234.2kgの巨体から、冬の窓ガラスにおける水みたいに汗を滴り落としながらずっと海苔巻きを食ってる。すると、対岸の歩道で待つもうひと組のアベックを視認した。おそらくは休日の大学生同士で、彼女の方のコーディネートはデニムワンピ。

 デニムワンピ、流行ってるでしょこれ。だって、黒のタイツやレギンスとも組み合わせられるし、1分間に2度も着ている人を見かけるくらいだからね。ちなみにおれは、黒のタイツに関しては一家言ある人間なんだけど、ここでは自重する。

 さーて。信号が青になるぞ。青になったら、デニムワンピとデニムワンピがすれ違うぞ。その時に何が起きるか。いやおそらく何も起こらない。しかし、おれは暑さと緊張で汗が止まらなくなってしまい、体重は180.1.kgまで減っていた(なんで測れるのかっていうと、体重計が移動手段だからね。法改正うざいし、自転車とか古いよ。ただ欠点があって、表示している数字が体重なのか時速なのかわかりにくいところだ。ここはUI的に改善の余地がある)。

 青、一斉にスタート。おれはその瞬間を見届ける為にその場で海苔巻きを頬張り続ける(海苔巻きは3mあっておれの体に巻きついている。ヒモQグミみたいなもんだ)。カップルはともに女が右で男が左というポジション。ということはすれ違うときにデニムワンピ同士が隣り合うことになる。残念なことに、向かってくる側の大学生の表情しか確認することができないけれど、あぁ、やっぱり、わかるぞ、彼女が横目でもうひとりのデニムワンピを確認していることが。およそ2.3秒くらいだろうか、彼女の黒目が右へ右へと動いてゆき、口は少しだけへの字になっていった。通り過ぎ去ってしまうと、また彼氏の方に注意を向けた。

 実を言うと、こういうことを気にしてしまうのは、そもそもおれが他人と服をかぶらせてしまうのがいやで仕方がないからなのだ。特に体型が似ていたりするとドッペルゲンガーに合ったみたいで不気味じゃないか。そういうおれのこれを書いている時の格好は全裸である。銀座のオープンカフェで全裸で書いている。なんか警官が近づいてきた。面倒だな。とりあえずここまでで投稿しておこう。