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ファイヤードブログ

ディジタル・パブリッシングという観点から、Webサイト制作、電子書籍制作などを。※ブログリニューアル中

ヌみたいな変な7が日本でも一般的になってほしい

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訳あって大変な量の書類を書いた。10回以上は捺印した。

ところで、自分の携帯電話の番号には7がある。それだけでなく、郵便番号にもある。住所にもある。それで、細いボールペンで小さな枠内にこれを書いていくときに困ってしまったことがある。

それは、「7」を書くのに失敗しやすいということだ。どういうことかというと、「1」に見えたり、「9」に見えたりしてしまうことがままあるのだ。

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実は、自分はもう個人的なノートテイキングの範囲では、「7」を「7」のようには書いていない。冒頭の画像のように「ヌ」のような「7」を書いている。

初めて見る人にとっては、「おい、それ『ヌ』じゃん。なに勝手なことしてんだよ。『一般的になってほしい』とか何事だよ」と思われるかもしれない。が、この「ヌ」な「7」は諸外国では結構一般的なものなのである。

私がこの書き方を知ったのは、大学生だったとき、アメリカ人のライティング講師を通じてであった。判別の便利さよりも、見慣れぬそのスタイルにどことなくかっこよさを感じたのが先だった。それ以来、徐々に個人的な範囲ではこの書き方に倣うようになった。

ネットでちょっと調べてみても、すぐに出てくる。Wikipediaの7のページ(7 (number) - Wikipedia, the free encyclopedia )には、次のようにある。

Most people in Continental Europe and increasingly in the UK and Ireland as well as Latin America write 7 with a line in the middle ("7"), sometimes with the top line crooked. The line through the middle is useful to clearly differentiate the character from the number one, as these can appear similar when written in certain styles of handwriting. This glyph is used in official handwriting rules for primary school in Russia, Ukraine, Romania, Poland, and other Slavic countries, as well as in France, Finland and Germany.

地理的なところだけかいつまんで訳すと、「大陸ヨーロッパではすでに一般的で、ラテンアメリカやアイルランドとかイギリスでもだんだんとそうなってきている。フランス、フィンランド、ドイツ、あるいはロシア、ウクライナ、ルーマニア、ポーランド、他のスラブ語圏ではこの書き方が小学校で公式な書き方として教えられている」とある。

ここで、Stack Overflowグループの語学板から偶然にも生の声を拾うことができたのでついでに紹介。numbers - How different is German handwriting from American's? - German Language Stack Exchange の現時点での最上部の回答では、ドイツ人の回答者が自らの手書きを公開しており、そこにはWikipediaどおり「ヌみたいな7」が書かれている*1

そろそろこの文を閉じようと思うのだけれど、ひとつ疑問が残っている。北アメリカの「7」の事情について。そう、あの英語教師はアメリカ人だったのだ。けれども今までの説明ではアメリカが出てきていない。

そこで再びググってみると、再びStack Overflowグループの語学板の別のあるページ ( numbers - Why is 1 hand-written without a serif and 7 without a dash? - English Language & Usage Stack Exchange )のベストアンサーではこう書かれていた。

Many of us in the U.S. learned the Palmer Method of handwriting, which has a straight numeral one and no dash on the seven. (アメリカの多くの人は一本の直線からなる1と横線のない7を持つパルマーメソッドという筆記法で文字を習った)

このパルマーメソッド(Palmer Method - Wikipedia, the free encyclopedia )というのは、(またしても)Wikipediaによると、「1840年から代表的な手書き文字の指導手法になり、長いあいだ最も人気があったものの、1950年代にはZaner-Bloser メソッドに取って代わられ、さらに1978年にはD'Nealianメソッドというのが導入され、1980年にパルマー社はパルマーメソッドを打ち切った」(大意)という風な変遷をたどったもののようだ。

ここで3つのメソッドが登場した。それぞれ数字の形を確かめてみたが、肝心の7はすべてフツーの「7」だった。

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少し肩透かしをくらった感じだ。おそらく英語講師も、私がそうであったように、留学その他の機会の偶然の出会いによってたまたま知って真似しただけのかもしれない。

ところで、どうすれば日本でも一般的になってくれるのだろうか。移民が増えるとか、ダレノガレ明美とかがインスタで「こう書くんじゃないの?」的な投稿して徐々に広まるとか、その辺くらいしか今は思い浮かばない。

*1:ただ、それより下のコメントにあるようにドイツの古い筆記体である「ジュッターリーン体」の7は日本人が書くような7となっている。この辺の話は興味深いので今後も調べてみたいところ。